同じ中国でも…鳴らぬクラクション 「北京でもそうでしょ」地元の人は不思議そうな顔(西日本新聞)

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 中国南部・広東省の省都、広州市を訪れた際のこと。緑豊かな街並みに好感を抱いたが、どこか違和感があった。車のクラクションがほとんど鳴らないのだ。

 地元の人に聞くと「どうしても必要な時以外、みだりに鳴らすのは禁止です。北京でもそうでしょ」と不思議そうな顔をした。

 いやいや、ルールは同じでも、北京はクラクションがうるさい。車が多くてイライラするせいかと思いきや、渋滞ランキングを調べると北京、広州とも上位。では、どうして北京のドライバーは鳴らすのだろう。

 車で通勤する北京の知人いわく「問題は歩行者のマナーですよ」。赤信号などお構いなしで渡る歩行者が少なくないから、という。確かに、広州は信号を守る人が多いように見えた。

 古くから港町として栄える開放的な広州と、政治の都であり続ける北京。同じ中国の大都市でも人々の気質、街の雰囲気は異なる。

 広州市政府の建物前で、女性が怒鳴っているのを見た。行政への不満を訴えているようだったが、近くにいる警備員は何もしなかった。もし北京なら、瞬時に退去させられるだろう。

 そもそも、言葉が違う。広州の地下鉄では普通語、広東語、英語のアナウンスが流れる。普通語は新中国の建国後に定められた公用語で、北京や東北部の言葉が基本。広東語は広東省の方言だが「ニイハオ」(こんにちは)を「ネイホウ」と発音するなど「まるで外国語」(北京の知人)だ。一説には、普通語と広東語は、英語とフランス語以上に違いが大きいとか。

 それでも、一つの国なのだ。中国は本当に広い。

=2017/03/23付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社




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