北朝鮮が韓国大統領選に介入「保守政権認めぬ」 専門家「北は文在寅氏を望んでいる」(夕刊フジ)

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 韓国大統領選(5月9日投開票)に対し、北朝鮮が口出しを始めた。朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」が、保守政権の誕生を防ぐべきだとの論説記事を掲載したのだ。「従北」で知られる最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補が猛烈に追い上げられていることへの警戒とみられ、文氏と北朝鮮の親密さを表す動きともいえそうだ。

 「傀儡(かいらい)保守の輩たちが再び政権を取ることを絶対に認めてはならない」とする労働新聞の論説を紹介したのは韓国の聯合ニュース。「大統領選など韓国の政治に介入する意図を露骨に示したといえる」と解説した。

 北朝鮮の対韓国窓口機関「祖国平和統一委員会」の韓国向け宣伝サイト「わが民族同士」でも、韓国の保守勢力が政権交代を妨げようとしているとし、野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補を牽制(けんせい)したという。

 大統領選の世論調査では一時、文氏の独走態勢が続いていた。だが、親北的な発言など過激な主張で知られる文氏を警戒する保守層に嫌われ、安氏への支持が急速に伸びている。

 文氏は、北朝鮮への「太陽政策」を進めた盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で要職を歴任した。大統領秘書室長を務めていた2007年、国連の北朝鮮人権決議案の採択前に北朝鮮に意見を求め、韓国に棄権させていたことが昨年、暴露された。

 対する安氏は、韓米同盟の強化や対北朝鮮制裁の継続を主張している。朝鮮日報(日本語版)によると、19日の大統領候補によるテレビ討論会で、文氏が「太陽政策と盧政権による(北朝鮮への)宥和政策は、われわれが南北関係改善に向け守るべき基本政策だ」と述べたのに対し、安氏は太陽政策への賛否は留保したうえで、「今は北朝鮮に対して制裁を行うべき局面だ」と語った。

 北朝鮮が韓国大統領選に口出しをしてきた狙いは何なのか。韓国に詳しい麗澤大の西岡力客員教授は「今回のことで分かるのは、北朝鮮は大統領に文氏を望み、安氏を望んでいないということだ。安氏の支持が突然上がったことに焦って、韓国の左派に頑張るようメッセージを送ったのではないか」と話す。

 一方、マレーシアで3月に殺害された金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏の息子、キム・ハンソル氏を保護したとしている脱北者保護団体「千里馬(チョンリマ)民防衛」はホームページで、新政権での脱北者保護の保障を訴え、各大統領候補に対して立場を表明するよう要請した。

 前出の西岡氏は「朴槿恵(パク・クネ)政権の末期には、海外にいる脱北者を韓国大使館が積極的に助けていた。文政権になったら政策が変わり、脱北者の人権が守られないのではという危機感を持っているのではないか」と推測する。

 核・ミサイル開発に狂奔するだけでなく、他国の大統領選にまで介入する北朝鮮。やはりロクでもない国家だ。






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