“朴票”が左派候補の草刈り場状態 保守系に有力候補なく…結果分けるのは文氏&安氏の安保観か(夕刊フジ)

Home » 国際総合 » “朴票”が左派候補の草刈り場状態 保守系に有力候補なく…結果分けるのは文氏&安氏の安保観か(夕刊フジ)
国際総合, 夕刊フジ コメントはまだありません



 韓国大統領選(5月9日投開票)では、巨額の賄賂を受け取ったなどとして起訴された前大統領の朴槿恵(パク・クネ)被告の支持基盤が、左派候補の草刈り場となっている。保守系に有力候補がなく、保守票が行き場を失っているためだ。朴被告の存在が皮肉な形で大統領選に影響を及ぼしている。

 朴被告は友人の崔順実(チェ・スンシル)被告と共謀し、財閥のサムスングループやロッテグループから賄賂を受け取ったほか、SKグループに賄賂を要求するなど18件の罪に問われた。収賄額は計592億ウォン(約56億円)に上る。

 高額の賄賂犯罪などを処罰する特定犯罪加重処罰法上の収賄が適用されたため、有罪なら最高で無期懲役となる朴被告は、逮捕後の取り調べで容疑を全面的に否認し、裁判で争う構えだ。

 その朴被告の罷免を受けて行われている大統領選は事実上、2強対決の構図となっている。極左の最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補と中道左派の野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補だ。

 最新の世論調査でトップを走る文氏が第一声を上げたのは、朴被告の地元である南東部の大邱(テグ)だった。当然、保守層が強い地域だが、あえて文氏はここから選挙戦をスタートし、「大邱の皆さんに、保守勢力を叱ってもらいたい」と訴えた。

 文氏を僅差で追いかける安氏も、北西部の仁川(インチョン)にある海上交通管制センターを訪れた。「国民の生命と安全を最優先する韓国をつくる」。安氏は保守層を意識した発言でアピールした。

 スキャンダルという形で朴被告が大統領の座を追われた結果、保守系の政治家は勢いを失い、低迷している。大統領選の世論調査で保守政党候補は文氏と安氏に引き離されている。

 保守系の韓国紙、東亜日報(日本語版)は社説で、「まだ韓国社会の30%ほどは、自分自身を保守性向と明らかにしている。彼らの多くは大統領弾劾に賛成したが、既存の保守政党への期待を捨てたいわば『新保守層』である」と指摘し、大統領選の行方を次のように予想する。

 「今後、両候補(文氏と安氏)が示す安保観や周辺勢力に対する態度が、新保守投票者の心、さらには選挙結果を分けることになるかもしれない」

 いっそのこと、文氏と安氏が考えを改め、保守になってくれればいいのだが…。






コメントを残す