北朝鮮、挑発見送り 米中の対抗措置を懸念か 韓国大統領選も考慮 – 東京新聞

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 【北京=城内康伸】北朝鮮は二十五日、国際社会が警戒していた朝鮮人民軍創建八十五周年に合わせた六回目の核実験や弾道ミサイル発射をいったん見送った。強行すれば、米国の強力な対抗措置で甚大な損害を被る可能性や、韓国大統領選挙が北朝鮮に融和な姿勢を取る候補者に有利に進んでいる情勢を考慮に入れたとみられる。ただ、北朝鮮は「核武力を中枢とする国防力を引き続き強化していく」(李容浩(リヨンホ)外相)と重ねて表明しており、適当と判断した時期に挑発行動に踏み切る可能性は十分だ。

 トランプ米政権は北朝鮮に「最大限の圧力」をかける方針を示し、軍事力行使を含む「あらゆる選択肢が机上にある」と警告。ペンス副大統領は十七日、新たな挑発には「強力で懲罰的な措置」を取ると明言していた。さらに、中国に対し北朝鮮への影響力を行使するよう迫った。

 中国は国営メディアを通じ、北朝鮮への石油供給を中断する可能性まで示唆した。中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は二十五日、「核実験を行えば、朝鮮経済は継続発展できなくなる」と強力なメッセージを発した。北京の外交関係者は「米中の警告を無視すれば大きな対価を支払うことになると、北朝鮮も理解しているはずだ」とみる。二十八日には、国連安全保障理事会閣僚会合が予定され、国際社会の激しい非難に遭うタイミングでもあった。

 韓国大統領選では、「北朝鮮寄り」との批判もある野党「共に民主党」前代表の文在寅(ムンジェイン)候補が先頭を走っている。挑発行為の強行は北朝鮮への反発を強め、文氏と対立する候補にプラスに働くのは必至で、北朝鮮が望まない選挙結果につながりかねない。

 ただ、北朝鮮が核兵器や大陸間弾道ミサイル(ICBM)の完成には、追加の実験や試験発射が必要とされる。外交関係者は「北朝鮮は核実験も弾道ミサイル発射も決してあきらめたわけではなく、今後も警戒していく」と話す。

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