北朝鮮『Xデー』回避へ…トランプ流ディール『中国の働かせ方』 – ホウドウキョク

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4月25日は朝鮮人民軍創建85年…核実験警戒も実施せず

25日付の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は1面に掲載した社説で「核兵器と先端装備を備えた人民軍の攻撃力には限界がない」と強調。
「米国とかいらい(韓国)が無謀な先制攻撃妄動を続けるなら、事前通告なしに懲罰の先制攻撃を加えるだろう」と威嚇している。

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「対北」トランプ流ディール…カギは中国の「働き」

一方、アメリカのトランプ大統領は国連安全保障理事会の理事国の大使らをニューヨークからホワイトハウスに呼び、北朝鮮への新たな制裁が必要だと直接訴えた。その際の発言は以下の通りだ。

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アメリカ大統領が国連安保理15か国の大使を集めて直接訴えるという非常に強いメッセージでありとても珍しい。

アメリカはとりわけ北朝鮮の核実験に対するハードルを上げている。
15日の軍事パレードの翌朝にミサイルが発射され数秒後に爆発した件を受け、「もし北朝鮮が核実験をしていたら対応が違っていた」と述べたマクマスター国家安全保障問題担当大統領補佐官の発言は、それを端的に示している。

そんなこともあっての緊張の高まりだが、実を言うとアメリカの要求内容は大したことがない。
24日の安倍首相とトランプ大統領の電話会談内容は「北朝鮮の挑発行動の自制を要求する。」というものであった。

要するに“核実験、ミサイル開発を絶対に認めない”という強いものではなく、“今は、やめてね”ということでしかない。
空母「カール・ビンソン」打撃群に加え、トマホーク・ミサイル154発と特殊部隊支援能力をもつ原潜「ミシガン」といった大きな道具立ての割に、金正恩氏にとってみればのみやすい要求内容になっている。

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トランプ大統領は今回、金正恩氏とは「初手合わせ」であり、彼はどういうプレーヤーなのかを見極めようとしている。
さらに、今回の一連の緊張をテコに『北の後ろ盾』中国をちゃんと働かせ、中国が北朝鮮と向き合うという構図を作ろうとしている。
手始めに「小さな要求」を通せれば、次は同じ構図でもっと大きな要求を出す。
トランプ大統領のいかにも『ディール男』らしい狙いだ。

「国連安保理では絶対負けない。」習近平国家主席の思惑

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一方、中国の習近平国家主席は、いつまでもトランプの言いなりになるつもりはない。
安保理15か国大使とのホワイトハウス昼食会、今月28日には安保理外相級会合が予定されるなど、ここにきて、北朝鮮問題が安保理がらみでずいぶん動くようになっていることに潮目の変化を感じる。

国連安保理では中国には拒否権があり、嫌なことには徹底抗戦できる。
ロシアなどの援軍も期待でき、トランプが苦手な“マルチ”の世界だ。
また、石油の禁輸や石炭の輸入停止といった対北朝鮮経済制裁、北のミサイル発射や核実験の禁止などは、中国も賛成した安保理決議に書いてあることだ。
習近平は、北朝鮮に対しては「中国の言うことをきけ!」ではなくて「安保理決議は守らなければならない」と言えるし、国内的には「中国が賛成した決議内容を超えてトランプに譲歩していない」と言い訳できる。

要するに、トランプが描く構図では、中国が北朝鮮と向き合っているが、安保理を使うことで、中国だけが北朝鮮の矢面に立たずに済む。
おそらく中国は、「初手合わせ」後をにらんで、ゲームのステージを安保理に変えようとしているのではないか。
今後も中国を働かせるためには、トランプ大統領はそれを飲まざるを得ないのだ。






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