(朝鮮日報日本語版) 【社説】韓国大統領選終盤でまた飛び出した「一本化」問題(朝鮮日報日本語版)

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 第19代韓国大統領選挙の投票日を2週間後に控え、中道と保守の間で候補者一本化に向けた議論が再び高まりつつある。保守系の「正しい政党」は24日に議員総会を開き、同じ保守系の旧与党「自由韓国党」はもちろん中道系の「国民の党」まで念頭に置いた連携に向け激しい議論を交わした。またあくまで一部ではあるが、安哲秀(アン・チョルス)候補が所属する国民の党でも一本化を支持する声があるのも事実だ。これは最近になって安氏の支持率が低下傾向にあること、また中道系と保守系の有権者の中にはいまだに支持する候補を決められないケースが多くある状況などをにらんだ動きのようだ。

 候補者一本化は原則的に各党がまず候補者と公約を定め、その上で国民に支持を訴えるという選挙本来のあるべき姿からは外れている。もちろん政策に共通点があれば、複数の政党が連携するのはいくらでも可能だ。そのため保守政党の間であれば候補者が一本化されるケースは決して珍しいことではない。しかしいずれも保守系の自由韓国党と正しい政党の場合、中道系の国民の党とは最も重要な安全保障政策でその考え方にかなりの違いがある。もし一致点があるとすれば、それは進歩系(革新系)「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補の当選だけは何としても阻止したいという一点だけだ。故・盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領を今なお熱烈に支持するいわゆる「親盧」、そして文氏を支持する「親文」らによる非常に排他的で憎悪に満ちた覇権主義に反対することは、それなりの大義名分にはなるかもしれない。しかしこれだけの理由で候補者を一本化することに有権者の理解が得られるだろうか。少なくとも米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の配備問題、北朝鮮政権と南北関係に関する認識、さらには北朝鮮に対する制裁など、安全保障における重要政策で意見の一致がなければ、この一本化は非常に無理があると言わざるを得ないだろう。

 そのため今回の一本化に向けた議論は実現の可能性が低く、また時間も足りない。しかも安氏本人が「人為的な候補者一本化はない」と明言しており、正しい政党から立候補しているユ・スンミン候補も「最後まで選挙を戦い抜く」と何度も発言している。だとすれば今は双方が国民の支持を得ることに最善を尽くし、一本化は国民が投票によって行うという姿勢を持つ方が筋が通っているのではないだろうか。

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