<特選アーカイブ>イスラム国(IS)の「首都」シリア・ラッカ内部 地下活動家に聞く(1)町は最悪の状態(写真5枚)(アジアプレス・ネットワーク)

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◆困窮する地元市民 外国人戦闘員は高待遇

2015年1月に起きた、武装組織イスラム国(IS)による湯川遥菜さん、後藤健二さんの人質事件は、非常に残念で厳しい展開となった。二人が一時拘束されていたの はシリア北部の都市ラッカといわれる。

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2013年春以降、ISによって制圧され、ISの「首都」として実質的な統治が行われてきた。現在シリア民主軍(SDF)が、米軍などの支援の下、大規模なIS掃討戦をおこなっているが、現在、ラッカ市内の通信状況は悪く、市民生活の詳しい状況はなかなか伝わってこない。

ラッカからIS支配下の市民生活などを命がけで伝えてきたメディアグループ「ラッカは静かに虐殺される」の地下活動家、イブラヒム・アルラッカウィとの2015年2月の直接電話インタビューを特選アーカイブ記事として掲載する。IS支配下のラッカでは何が起きていたのか少しでも知ってもらえたらと思う。【聞き手:玉本英子】(全5回)

(※2015年初出のアーカイブ記事。情報等は当時のまま)

◆あなたは現在どこにいるのですか?

アルラッカウィ氏:ラッカ市内にいます。ただ、非常に危険なので安全確保のため、移動しながら活動しています。

◆ラッカの町の様子は?

アルラッカウィ氏:町は最悪の状況です。市民は食料不足に苦しんでいます。町では食べ物が売られていますが、非 常に高いため市民が買うことはできません。ラッカの一般市民の給料は月に約100~200ドルほどです。しかし、料理に使うプロパンガスだけで7000シリアポンド(約30ドル)もするため、十分な食料など買うことさえできません。市民には何かを買うお金の余裕がないのです。

町には唯一、お金持ちの人たちが貧しい人たちのために作った、無料で食べられる食堂があります。一日に一度スープが飲め、およそ1000家族が利用 します。もし、ここが閉鎖されたら、それらの人びとは飢え死にするでしょう。一方で、商店(を経営する人)も苦しんでいます。ISは、市内にある商店に毎 月、1500シリアポンド(約7ドル)の税金を課しています。もし商店が税金を支払えなかった場合、3日間の閉店措置、それでも支払えない場合は、長期に 渡って閉店を命じられます。さらに、店主は処罰され、刑務所に送られます。






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