〔チャイナマネー〕香港上場の本土系中小銀が振るわず、先行きのIPOに … – ロイター

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[香港 4日 ロイター] – 香港株式市場に過去1年間に上場した中国本土系の中小銀行株は、他の銘柄を大きくアンダーパフォームしている。中国のシャドーバンキング(影の銀行)システムへのエクスポージャーが主たる理由かもしれない。

銀行関係者らは、今後上場を望む数十の本土系中小銀にとって、新規株式公開(IPO)需要の欠如が環境を一層厳しくする可能性が高いと指摘する。

いわゆるコーナーストーン投資家(長期保有目的の戦略的投資家)に大量の株式を売却できない限り、上場は容易ではないだろう。

戦略的投資家は、既に資本上のつながりがある株主または企業である場合が多い。

銀行関係者らによると、個人や機関投資家といったメーンの投資家は、過去1年間に香港に上場した銀行の情報開示の水準を警戒している。

中国本土で売買されている「理財商品(WMP)」に銀行が関与しているリスクが不透明だという。

過去1年4カ月間に香港に上場された銀行6行はすべてベンチマークであるハンセン指数をアンダーパフォーム。

公開価格比で7.5%上昇したのが吉林九台農村商業銀行、21.5%下落したのが天津銀行。

一方、吉林九台が今年1月に上場して以降、ハンセン指数は20%上昇しており、天津銀行の昨年3月の上場以降では35.3%上伸している。

BNPパリバ・アセット・マネジメントのアジア太平洋株式責任者、アーサー・クォン氏は「現時点で銀行への投資を促す要因を見つけるのは非常に困難だ」と指摘。「どういった種類の投資になるのかが透明ではない」と語った。

こうした懸念が、今後上場が予想される甘粛銀行、渤海銀行、九江銀行の需要を冷やす可能性がある。

今年これまでに上場した3行、吉林九台、広州農村商業銀行、中原銀行はすべて仮条件の下限付近で公開価格が決まっており、投資家心理が引き続き弱いことを示している。

香港証券先物委員会は銀行の情報開示水準についてのコメントを拒否した。香港の証券取引所は、銀行については中国の銀行監督当局に質問する方が適切と回答するにとどめた。

<資金調達と投資のミスマッチ>

投資家の大きな懸念の1つは、一部の中小銀が銀行間市場で短期資金を調達するか理財商品を販売して得た資金を、内容が不明な仕組み商品・証券に投資し、利益をかさ上げしているのではないかということ。

投資した資産は債務より期間が長めの傾向があるため、資金調達面のミスマッチが生じ、流動性逼迫(ひっぱく)を招くリスクがある。

中国の当局は今年、債務増大問題が重大な金融リスクを引き起こさないよう、シャドーバンキングセクターと金融機関のオフバランスシート取引の抑制に向けた措置を打ち出している。

香港のファンド会社クァム・アセット・マネジメントの最高投資責任者(CIO)、クリス・チョイ氏は「機関投資家を中心に、市場は引き続き銀行内部の不良債権を懸念している」と述べ、信託商品や理財商品の抑制に向けた最近の規制は、銀行にさらなる痛みが待ち構えていることを示唆していると指摘した。






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