「出足からつまずいている」南北融和策“空回り” 韓国・文政権、発足3カ月 厳しい現実(西日本新聞)

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 「米国と協調して(われわれを)圧迫する中での韓国の提案には誠意が欠如している」。北朝鮮の李容浩(リヨンホ)外相は6日夜、滞在先のマニラで韓国の康京和(カンギョンファ)外相から声を掛けられ、一瞬戸惑ったような表情を見せて、こう答えた。聯合ニュースによると、5月の文在寅(ムンジェイン)政権発足後、初めてとなる南北閣僚の対面はわずか3分で終了した。

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 2人は東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム閣僚会議前日、夕食会の控室に集まった各国閣僚があいさつを交わす中で向き合った。康氏は、李氏との対面を待っていたかのように「急を要することなので(北朝鮮は)積極的な回答をお願いしたい」と語り掛け、韓国が7月に北朝鮮側に提案した軍事会談と赤十字会談に応じるよう求めた。

 現時点で応じられない姿勢を示した李氏に対し、康氏は「われわれは誠意を持って提案している」と再考を促した。先月末に2回目の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射に踏み切った北朝鮮に対し、国連安全保障理事会が新たな制裁を採択したばかりだが、韓国は「制裁」と同時に「対話」を求める姿勢を改めて示した格好だ。

▼「いつでも会う」

 故盧武鉉(ノムヒョン)政権で2007年に実現した2回目の南北首脳会談に関わった文氏は大統領就任後、朴槿恵(パククネ)前政権が断絶した北朝鮮との関係修復に全力を挙げる。

 6月末の米韓首脳会談で、トランプ米大統領から朝鮮半島の平和統一環境づくりに向けて韓国の「主導的役割」に支持を取り付けたとアピール。1週間後にドイツ・ベルリンで行った演説で「朝鮮半島平和構想」を発表し、「いつでもどこでも金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と会う」と踏み込んだ。

 続いて文氏は7月17日、軍事境界線付近での「敵対行為」の停止を議題とする軍事会談と、南北離散家族の再会事業に向けた赤十字会談を呼び掛けた。「まず軍事的緊張を緩め、人道的問題で対話の糸口を見つけたい」。文氏周辺には、少なくとも北朝鮮が嫌がっているとされる敵対行為停止の交渉には乗ってくるとの読みがあったもようだ。

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