文大統領、長引く沈黙…戦略的忍耐か、対北朝鮮カードの不在か(ハンギョレ新聞)

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南北対話は開かれず、ベルリン構想揺らぐ 文大統領「すべての措置」指示したが、 朝米の激しい脅し合いの中、身動きの幅は狭く 大統領府「現時点で介入するのは戦略上よくない 8・15記念演説に込める内容・レベルに苦心」 専門家「使うカードがない残念な現実」 政府関係者「局面転換を待つのが最善」

 朝米間の「舌戦」で朝鮮半島の緊張が高まっているが、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は沈黙を守っている。朝鮮半島の緊張緩和に向けた「すべての措置を講じること」を注文したにも関わらず、現実的に身動きの幅が狭い状況のためという分析されている。文大統領が8・15祝辞を通じて、最近の状況を反映したメッセージを発するだろうという観測もある。

 大統領府は11日、文大統領の長引く沈黙について、朝米間の舌戦に干渉するのが戦略的にも良くないという判断のためだと説明した。大統領府関係者は記者団と会い「朝米間の言い争いが行き来する状況下で、文大統領がここに介入することが安保にどのような意味があるのかについて深く考えている」と話した。また、この関係者は「いつ、どのように(文大統領が発言を)することが効果的なのかについて、戦略的に考えている」と話した。文大統領は今年の8・15光復節式辞で、対北朝鮮メッセージなど朝鮮半島問題についてどの程度の内容を込めるかに苦悩していると同関係者は伝えた。

 文大統領は10日、首席・補佐官会議で「(緊張緩和のために)必要なあらゆる措置を講じるように」と指示したが、現在の局面で文在寅政府が取れる措置は多くないのが現実だ。文大統領は、大統領選挙候補時代、韓国政府が南北関係をてこにし、米国と中国を動かして朝鮮半島非核化の主導的役割を果たすという構想を明らかにしている。文大統領は先月4日、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)級「火星-14」型を試験発射したにも関わらず、二日後に予定どおり「ベルリン構想」を発表したことでこれを再確認した。だが、状況は文大統領の構想とは全く違う方向に流れている。

 北朝鮮は、政府が先月17日に提案した軍事当局会談と離散家族再会のための赤十字会談に「真正性に欠けている」と無視して、米国を相手に「言葉の爆弾」を落とし、対立している。対話の糸口が見えない状況で、文在寅政府は日米などと協議した通り、北朝鮮核・ミサイルの解決に向けた強力な対北朝鮮圧迫・制裁の連携に参加している。

 キム・ヨンチョル仁済大学教授は「北朝鮮と米国が『言葉対言葉』で争っているが、韓国は直接被害を被らなければならない立場」だとし、「今からでも我々が土台を作っていくための対策を用意しなければならないが、『カード』がないというのが残念な現実」と話した。匿名を要請した政府関係者は「我々が介入できる余地はあまりない。朝米が危機を醸成し互いに隙をうかがう状況であるため、我々が誤って間に入るとおかしなことになりかねない」と話した。北朝鮮が対話局面に転換する必要性を感じる時を待ちながら、落ち着いて準備態勢を整えるのが政府としては最善だということだ。

キム・ジウン、チョン・ユギョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

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