北朝鮮を20年も放置した中国は責任を取るべき – Newsweekjapan

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<中国はもう今までのように北朝鮮を「弟分」としては扱えない。外交姿勢を改め、北に働き掛ける時が来た>

弾道ミサイルの日本上空通過や水爆実験とされる行為によって、北朝鮮が目指す方向は鮮明になってきた。

北朝鮮は20年間にわたり国際的な経済制裁を受け、今の人口はわずか約2500万、1人当たりGDPも世界最低水準にある。ところが誰にも予想できないほど素早く効果的に、核戦力に近いものを手に入れたようだ。

ここに至る責任の大半は、過去20年間の中国指導層にある。中国政府は隣接する北朝鮮に対し、貿易、援助、エネルギー事情を通じて多大な影響力を持ちながら、強い対応を取るべきときになると尻込みをしてきた。

そんな受け身の姿勢が招いたのが今日の状況だ。中国が国境を接する核保有国の一群(インド、ロシア、パキスタン)に北朝鮮も加わろうとしている。中国にしてみれば、地理的にこれ以上の悪夢はない。

核武装した北朝鮮の存在など、中国にとって何もいいことがない。周辺地域は一段と不安定になる。世界の大国になるという中国の計画も、これで危うくなる。中国が強大な国家の座を取り戻そうというときに、他の近隣諸国との関係が悪化してしまう恐れもある。

北朝鮮は他国と同じく中国に対しても、瀬戸際外交や権謀術数を駆使してきた。原理原則のない外交の根底にあるのは、金王朝の延命だけだ。北朝鮮の考えでは、核戦力さえあれば外国に手を出されずに済む。

共産主義体制を共通点とする中国の指導層は過去20年間、温情主義を持って北朝鮮の支配者を「弟」のように扱ってきた。近年も北はかたくなだから追い詰めると逆効果だと釈明し、圧力をかけずに穏便な方法を取るべきだと主張した。その結果どうなったかは、既に明らかだ。

【参考記事】中国は北朝鮮に侵攻して核兵器を差し押さえるか?

隣国の制御は自国の利益

繰り返される挑発と瀬戸際外交にまんまとやられたと認めるには、中国の指導層はプライドが高過ぎる。しかし中国は、北朝鮮問題に最も近いところにある国の1つだ。状況が制御不能に陥ったときに最大の被害を受ける国の1つでもある。






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