北の暴走許す中国人民解放軍の闇 – 東スポWeb

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 北朝鮮は6回目の核実験成功に飽き足らず、15日に再び日本上空を通過する弾道ミサイルを発射した。国際社会の非難に全く悪びれるところのない金正恩朝鮮労働党委員長の暴走が続く。トランプ米大統領(71)は北朝鮮と関係の深い中国の圧力強化に期待を寄せているが、習近平国家主席(64)は慎重な姿勢を崩さない。北朝鮮が調子に乗る背景の一つとして、中朝国境に構える人民解放軍の存在が指摘される。同軍は習氏もコントロールできずに北朝鮮とズブズブの関係にあるというのだ。

 朝鮮中央テレビは16日、正恩氏が核弾頭ミサイルの実戦配備を進めさせていると伝えた。北朝鮮に対し、国連安全保障理事会は11日に初めて石油の供給を制限する制裁強化を決議したが、全面禁輸はロシアと中国の反対で見送られている。

 北朝鮮は10月18日に開幕する中国共産党大会に合わせ、ミサイル発射や核実験などを強行する観測も出ているほど強気そのもの。習氏のメンツは丸潰れとなるが、それでも及び腰の姿勢が続くのは、習氏もコントロールできない中国の最強軍隊の存在があるという。

 北朝鮮を徹底分析した本「金正恩の黒幕はアメリカだった」の構成と解説などを担当した文筆人の但馬オサム氏はこう語る。

「習氏が対北制裁を強めようとしても、瀋陽軍区を通して、武器から生活必需品に至るまでさまざまな物資が中国から北朝鮮に流れているわけで、制裁は有名無実といえます。逆に北からはレアメタルなどが瀋陽軍区に流れており、瀋陽軍区の幹部はこれをもとに不正蓄財に励んでいます。もはや瀋陽軍区は習氏さえコントロールの及ばない、半自治区域といっていいでしょう。かつて中国に多数あった地方軍閥をイメージしてもらえばいいかもしれません」

 もともと人民解放軍の軍区は7つに分かれており、北朝鮮とロシアの国境に接している瀋陽軍区は莫大な軍事費と最新兵器と30万人以上の兵力を有している最強の軍区。あまりに優遇、強化されすぎたため、瀋陽軍区は独立した軍隊の様相を呈し、全軍を統率する中央軍事委員会主席を兼務する習氏でさえコントロール不可能となった。

 そこで習氏側は2014年に瀋陽軍区の事実上トップを逮捕。16年には7つの軍区を5つに再編成し、目が届くようにしようとした。ところが、瀋陽軍区(北部戦区と改称)が北京軍区から内モンゴル自治区を奪う形になり、より強大になってしまった。増強していく財源の一つが北朝鮮との密貿易だったという。

「もともと同地区は朝鮮族の馬賊出身者が多く、北朝鮮との縁が深い。さらに言えば、ここは本来、満州と呼ばれ、満州人とモンゴル人の土地でした。漢民族によって統一という名目の征服を受けたに過ぎません」(但馬氏)

 血と経済により強く結びついている両者については、恐ろしい噂も出ている。

「瀋陽軍区が北と秘密裏に協力し、核の開発を進めているというのです。中国の核管理は(旧)成都軍区(四川省など)に集中しており、それに対抗しての核開発ですが、もしそれが現実だったとすると、満州は独立を標榜して北京に反旗を翻すかもしれません。満州=北朝鮮の連合もありえない話ではないでしょう」と但馬氏。

 また、正恩氏が尊敬してやまない祖父・金日成主席は満州奥地の共産パルチザンだった。また満州とは朝鮮民族の発祥の聖地と呼ばれる白頭山を共有している。

 但馬氏は「もはや瀋陽軍区は習氏にとって北朝鮮以上の脅威といえそうです。明治維新の推進力となったのはご存じ薩摩と長州でした。革命ののろしは地方から中央に向かう、歴史の常です」と指摘する。10月の党大会で習氏は完全な権力掌握を図りたい構えだが、この複雑極まりない状況を解決できるのだろうか――。






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