【最新海外事情レポート】 北京のこの半年の見聞(運輸関連中心に)(北京) – 日本商工会議所

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【最新海外事情レポート】 北京のこの半年の見聞(運輸関連中心に)(北京)

4月に赴任してからこの半年の変化やトピックを運輸関連中心にまとめた。

 

4月〕

まず目に付いたのは町中にあふれるシェア自転車である。北京の街は区画が大きく、公共交通機関を降りてから目的地までが遠いため、この自転車を利用する人が多い。昨秋に始まったサービスがこの4月に爆発的に普及し、日本にも6月に福岡で法人設立、8月に札幌でサービス開始と拡大を続けている。

 


 

 

 

 

 

 

 


あふれるシェア自転車

 

 

5月〕

「一帯一路」国際協力ハイレベルフォーラムが開催された。中国の推進する「一帯一路」構想は、かつての陸路・海路のシルクロード地域を中心に社会基盤整備や貿易促進等をめざす経済圏構想であり、中国内の公共インフラの整備を通じた都市と農村、沿岸部と内陸部の格差を縮める政策につながっていると言われている。このため当会でもビジネスチャンスととらえ、連絡協議会を設けて情報収集に努めている。

 

6月〕

毎年発行している中国政府等への建議書である「中国経済と日本企業白書」を公表した。建議事項の一つである全国の税関での通関手続きの一体化が7月から実施されることとなったが、期待通りに全国での統一的な法執行がなされ、手続きの簡素化、所要時間の短縮につながっているか、暫くは様子見である。

 

7月〕

航空機の定時運航率がとても低い印象で、出張者や夏季休暇での帰国者など多くの人が影響を受けている。こうした状況のためか北京-上海間(東京-福岡より遠い)でも鉄路(中国版新幹線)を利用する人が多く、結果的に高速鉄道網の拡大(既に日本の8倍)に寄与しているように感じる。日本の新幹線は無事故での運行期間を誇っているが、無事故での運行距離では既に中国が上回ったとする見方もある。

 

8月〕

4月に計画が発表されたばかりの国家級開発区予定地である雄安地区を視察した。同地区は北京および天津から約100キロの距離にあり、北京への一極集中を緩和し、京津冀(北京市・天津市・河北省)の一体開発をめざした、深圳や上海浦東新区に並ぶ計画と言われている。また、計画策定に当たり、事前につくば(茨城県)や柏の葉スマートシティ(千葉県)を視察していたとのことで、研究開発機能を持った環境重視のスマート都市としてこれまでの経済特区と差別化されるとの見方もある。

 


 

 

 

 

 

 

 


雄安新区予定地の高速鉄道停車駅

 

9月〕

新エネルギー車の一定割合以上の生産・販売を義務づける規制導入が発表された。この規制も含め、政府が厳しい姿勢を示しているためか、この半年間では赴任前に予想していたほどには大気汚染がひどいことはなかった。以前からの駐在者によれば体感できるほどに改善がみられるそうである。激しい大気汚染下では自転車の利用は控えることになると思われ、大気汚染(冬場に悪化)に加え、冬の寒さ、噴出している運営上の様々な課題などを乗り越え、来年どれだけのシェア自転車がサービスを続けているか見守っていきたい。

 

(中国日本商会 事務局長 渡辺 泰一)






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