【取材日記】「車内に子どもを置き去り」グアム事件は韓国の自画像(中央日報日本語版)

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米国領グアムで車内に幼い2人の子ども(1歳児・6歳児)を置き去りにしたとして逮捕され、その後釈放された韓国人判事・弁護士夫婦事件は国家的な恥さらしだった。法曹界に身を置く夫婦がショッピングのために子どもだけを車内に置き去りにしていた事実が世界中に伝えられた。これはまた、米国社会のレベルの高い児童保護意識を示した事件だった。反対に、大韓民国の低い児童保護水準の素顔をあらわにした。現行法上、韓国では問題にならない行動だからだ。

米国の場合、車内に保護者なしで子どもを放置しただけでも「犯罪」と見なす。全米50州のうちおよそ20州に関連処罰規定がある。カリフォルニア州法が導入されているグアムでは、6歳未満の子どもを12歳以上の保護者なく15分以上車内に置き去りにした場合、子どもの健康状態に問題がなくても処罰の対象となる。車内に置き去りにされた子どもを見て見ぬふりをすることも法律違反だ。

その点、韓国は寛大だ。車内に子どもを残して保護者だけ用を済ませにいく場合が少なくないが、子どもに問題が起きなければ誤りとは見なさない。これといった処罰規定もない。真夏の熱射病のような身体的危害があった場合にのみ処罰するが、これも軽い犯罪「過失」で済まされる。

問題を起こした判事の所属裁判所は釈明資料などを検討した後、懲戒などを決める予定だ。だが、車内の子ども置き去りを罰するだけの規定がなくて悩んでいるという。

猛暑だった昨年7月、光州(クァンジュ)広域市では幼稚園職員が不注意によって当時4歳だったチェくんを7時間通学バスに置き去りにして意識を失わせた。1年経つ今も意識不明のままだ。幼稚園責任者3人が禁固刑の処罰を受けた。その後も大邱(テグ)で3歳児が幼稚園通学バスに置き去りにされて1時間後に救助されるなど、同じような事故が続いている。

判事の所属裁判所は、夫と共にそれぞれ500ドル(約5万6180円)の罰金をグアム裁判所に提出した判事の懲戒を判断する調査に入った。だが、懲戒より重要なことは、車内に子どもを置き去りにした行為を犯罪と見る認識および制度の転換だ。未就学児童を保護者なしで車内に放置する場合、2年以下の懲役や500万ウォン(約50万円)以下の罰金に処するようにする道路交通法の改正案を政界は推進中だ。必要だと思う。今回のグアム事件を契機に、大人の不注意で車内に不可抗力的な危険にさらされる子どもがこれ以上出ないようにするべきだ。

キム・ホ/ナショナル部記者

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