(朝鮮日報日本語版) 北ミサイルの脅威、韓米の認識差に懸念の声(朝鮮日報日本語版)

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 韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官(外相)は5日、米CNN放送のインタビューで「北朝鮮が核弾頭を長距離ミサイルに搭載する上で必要な技術を完全に習得したという具体的な証拠はない」とした上で、「北朝鮮が『核武力』を完成したという政治的宣言と彼らが本当に技術を完成したのかは別問題だ」と述べた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領に続き、韓国の外交・安全保障の幹部が北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の「技術的限界」を強調した格好だ。これは「ICBM未完成→レッドラインを超えてはいない→対話・交渉が可能だ」とする韓国政府の期待を反映したものと言える。しかし、米国で中央情報局(CIA)が「北朝鮮のICBMプログラム開発を中断させられる時限は3カ月しかない」と報告したと報じられるなど、北朝鮮の脅威に対する韓米間の認識差が広がっているとの分析が聞かれる。

 康長官は同日のインタビューで、北朝鮮のICBMが未完成だという根拠として、「(大気圏)再突入技術や遠隔終末誘導、核弾頭の小型化などが立証されていない」との点を挙げた。これは文大統領が11月30日のトランプ米大統領との電話会談で強調した言葉と同じだ。韓国大統領府(青瓦台)は電話会談の発表資料でこの部分を冒頭に据えた。韓国統一部(省に相当)も翌日の記者説明で、「北朝鮮のミサイル発射が再突入、終末段階の精密誘導、弾頭作動などの能力を立証できなかったとみている。レッドラインを超えたとは判断していない」と見解を繰り返した。

 「技術的」側面で北朝鮮のミサイルがまだ最終的に完成していないという点では米国も意見が一致している。しかし、米国は技術的側面だけでなく、「軍事・安全保障的」な意味で北朝鮮の脅威が既に臨界点を超えたと判断し、北朝鮮政策を展開している。北朝鮮の核・ミサイル開発ペースを考えれば、現段階での技術的限界を議論しても大した意味はないということだ。米国のマクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)は4日、国防フォーラムで「北朝鮮が大気圏再突入段階で苦しんでいるから、米国はまだ安全なのか」との質問を受け、「(再突入に)成功したか失敗したかは重要ではない。明確なことは金正恩(キム・ジョンウン)がミサイルを発射し、核実験を行うたびに前進していることだ」と述べた。その上で、「金正恩は過去数年間の失敗から学び、(技術を)改善し、我々全てに対する脅威を増している」と指摘した。CIAの「時限3カ月」という報道も同じ脈絡とみられる。米国ではCIAが定めた3カ月のレッドラインが過ぎれば、先制攻撃が検討されるとの主張もある。康長官をインタビューしたCNNの国際問題専門記者、クリスチャン・アマンプア記者も技術的問題を挙げる康長官に対し、「(危険な状況を無視しようとして)ダチョウのように頭を砂に突っ込んでいるのではないか」と述べた。

 こうした認識差は結局、政策的対応の溝につながる懸念がある。韓国政府はフェルトマン事務次長の北朝鮮訪問(5-8日)について、「北朝鮮が対話の道へと出てくる機会がつくられることを希望する」と述べるなど、依然「対話局面」を期待している。しかし、米国務省東アジア太平洋局のアダムズ報道官は5日、VOA放送に対し、「現在は明らかに対話を行う時期ではない」と述べた。米国務省のナウアート報道官も同日、「フェルトマン事務次長は米政府のいかなるメッセージも持参していない。その点をはっきりしておきたい」と発言した。

 北朝鮮もこれを機に韓米を引き離そうとしている。北朝鮮の労働新聞は6日、「対米追従は恥辱と死の道だ」と題する論評で、「南朝鮮(韓国)当局が親米屈従政策にしがみつく限り、北南関係が破局状態から脱することはできない」と主張した。

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