[26]続・日韓の若者、どっちが生きづらい? – 朝日新聞

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朴槿恵大統領の退陣を求めてプラカードを掲げる若者たち201611拡大朴槿恵大統領(当時)の退陣を求めてプラカードを掲げる若者たち。政治参加に熱心なのも「学生人権条例」の影響?=2016年11月、ソウル

 日本で強制黒染め問題が話題になっていたので、ツイッターで「韓国は髪型も服装も自由。中学生が化粧しているよ」みたいなことをつぶやいたら、あちこちから結構な反響をいただいた。

 「韓国の方が厳しいと思っていた」

 なるほど。以前より感じていたことだが、どうも日本では、韓国の情報に関しては更新が遅れている。これはいわゆる「嫌韓な人々」にかぎらないようで、おそらく責任はメディアにある。現地特派員や在住者の生の声よりも、日本にいる「有名人」の意見が珍重されることが多いからだろう。

 たしかに、昔の韓国の学生は日本と同じく、あるいはもっと厳しい校則に縛られていた。しかも違反したら、鉄拳制裁。日本の高校生が化粧にルーズソックスなんてやっていた時代、韓国の女の子たちはガチガチの校則の中にいて、まったく「イケてなかった」。

 「なんで女子大生はピカピカなのに、女子高生はアレなんでしょう?」

 在韓日本人の間でも、よく話題になった。それが劇的に変化したのは2010年代に入ってから。契機となったのは「学生人権条例」だった。

 学生人権条例が最初に施行されたのは、ソウルの隣にある京畿道だった(「学生」といっても、条例は小中高生を対象としている)。それが光州市など他の地方自治体にも波及し、2012年1月には首都ソウル特別市も同条例を交付するにいたる。今から5年前のことだ。当時の韓国国営放送(KBS)はこんな風に伝えている(以下、日本語で読めるリンクを引用する)。

 「条例には、児童・生徒に対する体罰の全面禁止、頭髪や服装の自由、校内集会の許容、持ち物検査や没収の禁止などの内容が盛り込まれており、ソウル地域の幼稚園と小中高校ではかなりの変化が起きることが予想されます」

 ただ、この時点で、条例の実効性に対して、世論は懐疑的でもあった。というのは、政府与党(当時は李明博大統領)は条例に反対の立場から、大法院に「条例無効確認訴訟」を起こしており、その結果が出るまで教育現場は、はっきりとした態度を示さないともみられていた。しかし、いざ蓋を開けてみると、変化は劇的だった。



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