【インサイト】中国フィンテック業界の見通しは明るい – ブルームバーグ

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中国ではモバイル端末上のネットサーフィンやネット決済ならびにEコマースの拡大を背景に、フィンテックの売上高が急増している。コンサルティング会社アイリサーチによれば、オンラインによる融資や金融および決済サービスをけん引役に、業界の売上高は2020年までに現在の4倍を超える見通しだ。銀行は仮想世界での事業競争に向けて大手インターネット会社と提携を進めている。衆安保険の新規株式公開(IPO)での評価額には、大型フィンテック株への旺盛な需要が反映された。今後IPOの可能性があるアント・ファイナンシャル(螞蟻金融服務集団)と上海陸家嘴国際金融資産交易市場(陸金所)にも期待が持てる。

  中国のフィンテックの売上規模は20年には2兆元(約34兆円)と、16年の4210億元から大幅に拡大する見通しだ。中国の4大銀行である中国工商銀行(ICBC)、中国建設銀行、中国銀行および中国農業銀行は近頃、国内の大手インターネット企業と長期提携契約を結んだ。

・中国フィンテックの成長性の高さが投資を誘う

  フィンテックは中国の高成長トレンドの最先端にいる。アイリサーチによれば、20年までに業界の売上高は現在の4倍を超え、2兆円まで膨らむ見通しだ。オンライン上での融資や金融、決済サービスの提供がけん引役である。今後の力強い成長見通しから大きなリターンを期待する金融機関やインターネット大手からの投資拡大で、成長に一段と拍車がかかるだろう。

・オンラインの融資と投資商品をけん引役に中国のフィンテックが成長

  アイリサーチの予想に基づけば、20年まで、オンライン上での融資と資産運用が中国のフィンテック関連企業の成長の主要なけん引役となるだろう。オンライン融資は規制環境の変化とネット通販への需要拡大見通しを追い風に、ピア・ツー・ピア(P2P)から消費者志向のEファイナンスへと大きく変貌する見通しである。オンライン資産運用は中国の若い世代のネットユーザーの需要拡大を追い風に広がりを見せるだろう。モバイルおよびQRコード決済も成長の追い風となり、中国はキャッシュレス社会へと近づいていく。

  アリババ・グループ・ホールディング傘下のアント・ファイナンシャル、JDファイナンス(京東金融)、蘇寧、国美がネット金融大手である。アリババ・グループが展開する余額宝は、依然として中国のMMF(マネーマーケットファンド)で支配的立場にある。他の金融機関も同様のオンライン商品を展開している。

中国フィンテック業界の売上高構成(2013ー16年)

・フィンテックの国内売上高は2020年には4倍超の3000億ドルへ

  アイリサーチによれば、中国のフィンテック事業規模は20年までの4年間で現在の4倍超の2兆元まで膨らむ見通しである。16年のフィンテック業界の売上高は4210億元と中国4大銀行のいずれをも下回っており、将来的な拡大余地の大きさがうかがえる。20年まで、オンラインでの融資、金融商品の提供、決済サービスが成長をけん引するだろう。一方、規制環境の変化によって、クラウドファンディングとP2Pレンディングの成長は鈍化する見通しだ。

  中国最大の資産規模を有するICBCの16年の収益は6420億元だった。中国建設銀行の5600億元、中国農業銀行の5100億元、中国銀行の4860億元がこれに次ぐ。

中国フィンテックの売上高成長見通しは明るい

・投資家の高リターン追及が中国のフィンテック成長を支える

  プライスウォーターハウスクーパース(PwC)の調査によれば、中国の投資家はフィンテックへの投資から年間38%と、世界平均のほぼ倍のリターンを期待している。中国フィンテック業界に潤沢な開発資金が集まるのもこれで説明がつき、向こう5年間はトレンドの継続が見込まれる。調査によれば投資主体は、商品とサービスの拡大、顧客ベースの拡大、データ分析にフィンテックの機会を見いだしている。中でもデータ分析はフィンテック投資特有の機会が見込める分野である。

  ICBC、招商銀行(CMB)、中国平安保険等の中国の金融機関は、売上高の約3分の1をフィンテック投資に充てている。PwCの調査によれば、これは世界の競合他社の2倍の比率という。インターネット大手のアリババやテンセント、JDドットコムも中国の主要なフィンテック出資者である。

フィンテック投資の年間リターン見通し

原文の英字リポートはこちらをクリック
China Looks to a Rosy Fintech Future (抜粋)

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