コラム:中国金融界に緊張走る、腐敗追及の急先鋒が当局幹部に – ロイター

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[ワシントン 7日 ロイター BREAKINGVIEWS] – 中国銀行業監督管理委員会(銀監会)は7日、周亮氏を11月に副主席に指名していたことを明らかにした。中国の金融監督当局の人事は通常、織り込み済みで退屈極まりない例が多いが、今回は事情が異なる。

 12月7日、中国銀行業監督管理委員会(銀監会)は、周亮氏を11月に副主席に指名していたことを明らかにした。写真は香港で9月撮影(2017年 ロイター/Bobby Yip)

反腐敗運動で活躍していた周氏の起用で、銀監会や他の当局による金融機関への締め付けが一層強まる公算が大きい。

経歴を見ると周氏は、習近平指導部が進める反腐敗運動を指揮する中央規律検査委員会(CCDI)の出身だ。だが、恐らく単にそれだけの存在ではない。報道によると周氏は、習国家主席の腹心で反腐敗運動の先頭に立った王岐山前書記の秘書を、中国南部の広東省に始まり海南省、北京、規律検査委員会まで約20年間にわたって務めていた。今回の人事の裏には王氏の影響力があることは間違いなさそうだ。現在の銀監会の郭樹清主席が大方の予想通りに次期中国人民銀行(中央銀行)総裁に就任すれば、周氏が銀監会の主席の座に就く可能性もある。

王氏の腹心の1人が金融監督当局の職に就くのは驚くことではない。反腐敗運動は王氏の任期終盤において、金融セクターを集中的に叩いていたからだ。

周氏はそうした取り組みの総仕上げにかかり、いずれは規制当局内で反腐敗運動を組織化しようともくろむだろう。王氏は特に広東省時代の経験から、有力銀行やその擁護者となっている当局を積極的に狙い撃ちにする姿勢を示しているからだ。

周氏の就任で、金融セクターの緊張がさらに高まりそうだ。人民銀は金融詐欺根絶を主導的に進めており、銀監会は制度や執行面でそれを支えている。6日には、リスクの高い短期融資を避けるよう銀行に求める規制の草案を公表。今年1─10月で1500近くの金融機関に対し、計6億6700万人民元(1億0100万ドル)もの罰金を課した。王氏は表向きは身を引いたかもしれないが、銀行や投資家は彼の影響力は依然強いままだと覚悟すべきだろう。

●背景となるニュース

*中国銀行監督管理委員会は7日、11月付けで副首席に周亮氏を指名したことを明らかにした。報道によると、周氏は中央規律検査委員会で組織部長を務め、長期間に渡り王岐山前書記の秘書もしていた。

*香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、王氏は10月の公式引退後も引き続き、中国共産党の政治局常務委員会への出席を認められている。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

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