中韓、異例の共同声明見送り 14日に首脳会談 THAAD巡る溝、埋まらず(西日本新聞)

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 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が13日、就任以来初めて中国を訪問する。3泊4日の日程で、14日の習近平国家主席との首脳会談では在韓米軍に配備された最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」を巡って冷え込んだ中韓関係の正常化を再確認する。ただ、THAAD問題を「解決済み」とする韓国と、配備反対の立場を改めて明確にしたい中国との溝は埋まっておらず、首脳会談後の共同声明は見送られる見通しになった。

 中韓は10月末にTHAADの韓国配備で悪化した両国関係を改善させることで合意。この中で中国側は、在韓米軍のTHAADを追加配備しない▽米のミサイル防衛(MD)システムに参加しない▽日米韓の軍事協力を軍事同盟に発展させない-の3点を韓国側に要求した。韓国側は中国の「憂慮」を認識し、中国などの第三国をTHAADの標的にしないと表明した。

共同会見も開かれない可能性

 中国国営通信新華社は今月8日、専門家の見方として「中韓関係は韓国が約束を順守し、実現するかどうかにかかっている」と指摘。首脳会談では、習氏が文氏に再度くぎを刺すことも考えられる。

 中国が国賓として迎える韓国大統領との首脳会談で共同声明をまとめないのは異例だ。韓国大手紙中央日報は、今回は両首脳の共同会見も開かれない可能性が高い、と報じた。代わりに共同報道文を公表する予定。青瓦台(大統領官邸)関係者は聯合ニュースの取材に「今回は両国間の懸案に対し、一致した立場を示す状況にない」と明かした。

 ただ、中国にとって韓国との関係改善は、北朝鮮への圧力路線を強める日米韓にくさびを打ち込む意味も持つ。北朝鮮との対話に積極的な文氏を取り込むため、経済協力などを打ち出す可能性も指摘される。

 首脳会談では、11月末に新たな大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星(ファソン)15」の発射実験を強行し、「核戦力完成」を宣言した北朝鮮への対応策についても意見を交わす見通しだ。

 文氏と習氏との首脳会談は、7月のドイツでの20カ国・地域(G20)首脳会合時と、11月にベトナムで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議時に続き3回目。

=2017/12/12付 西日本新聞朝刊=

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