50代を即戦力に 中途養成校、10年で16人 – 毎日新聞

Home » 中国 » 50代を即戦力に 中途養成校、10年で16人 – 毎日新聞
中国, 尖閣諸島 コメントはまだありません



式典前に整列する村田さん(中央)=2018年1月10日午前11時13分、宮城裕也撮影



 日本周辺海域の情勢緊迫化に伴って体制強化を進める海上保安庁は、消防や自衛隊、民間貿易で船乗りなどとして活躍してきた50代の人たちを「即戦力」と期待している。中途採用を対象に海上保安官を養成する「海上保安学校門司分校」(北九州市)には、この10年間で50代の16人が入校。10日に今期(1~6月)の入校式があり、消防士から転身した村田秀典(よしのり)さん(54)=大津市=が新たな一歩を踏み出した。【宮城裕也】

元消防士「もう一度船に」

 門司分校であった78期入校式には、20代以上の17人が出席した。唯一、50代の村田さんは「早く一人前と認められるよう学びたい」と意欲を語った。

 受験資格は、船舶や航空機の操縦、無線通信などの有資格者の場合、2008年度から年齢の上限が「40歳」から「60歳未満」に拡大。その結果、今期を含め50代16人が入校した。同校は全寮制で、乗船実習のほかに法律などを学ぶ。

 年齢上限拡大の背景には、尖閣諸島周辺で中国船の領海侵犯が相次ぐなど日本周辺海域情勢の緊迫化がある。海保の任務は激化し、18年度予算は過去最高の2112億円を計上し、定員も過去最多の1万3994人。保有巡視船は15年度末の128隻から21年度末までに144隻に増やす計画だ。海保幹部は「船舶が増える。熟練した技術を持つ50代は即戦力だ」と語る。

 村田さんは大津市出身。警察で警備艇を操縦していた父の影響で、三重県にある商船高等専門学校に入学。卒業後、民間企業で貨物船の航海士として世界各地を回った。23歳で地元で消防士となり、大半の期間を、消防艇の操縦士として琵琶湖の湖上で過ごした。水難事故の行方不明者捜索や沿岸の消火活動など数々の現場を経験し、やりがいを感じた。

 しかしキャリアを重ね、現場から遠ざかっていった。定年は60歳だったが、「もう一度船に関わりたい」との思いが募り、昨夏に同校を受験した。

 同校卒業後は第1管区海上保安本部(北海道)への配属が決まっている。「現場で仕事ができるのが楽しみです」と笑顔を見せる。







コメントを残す