米「限定攻撃」検討緊張は解けず 南北会談で雪解けムードも「非核化」進展なく(夕刊フジ)

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 韓国と北朝鮮の南北閣僚級会談が9日行われ、2月開幕の韓国・平昌(ピョンチャン)冬季五輪に、北朝鮮が代表団や選手団を派遣することが決まった。ただ、期待された「朝鮮半島の非核化」では、まったく進展はなかった。米国は、「核・ミサイル開発」を強行する北朝鮮への警戒を緩めておらず、米有力紙は同日、北朝鮮への「限定攻撃」の可能性について報じた。

 「(北朝鮮の五輪参加は)国際的孤立を終わらせる価値を北朝鮮が理解する機会だ」「次に取るべき措置は朝鮮半島の非核化だ」

 米ホワイトハウスのサラ・サンダース報道官は9日の記者会見で、こう断言した。ドナルド・トランプ政権が南北会談に満足していない様子がうかがえた。

 韓国統一省などによると、北朝鮮は平昌五輪に代表団や選手団のほか、応援団や芸術団などを派遣。参加に関連し実務会議も開催する。また、南北は朝鮮半島の平和定着は「当事者である南北が主導しなければならない」との認識で一致したという。

 だが、韓国側が会談で「非核化に向けた対話再開が必要だ」と表明し、これが「非核化を協議」と報じられると、北朝鮮側が反発した。

 北朝鮮側首席を務めた祖国平和統一委員会の李善権(リ・ソングォン)委員長は強い口調で「われわれが保有する核爆弾など最先端兵器は徹頭徹尾、米国を狙ったもので、同族(韓国)に向けたものではない」といい、自国の「核・ミサイル開発」の正当性を訴えたのだ。

 国連安全保障理事会などの制裁・警告を無視する発言といえる。国際的包囲網から韓国を引きはがそうとする、北朝鮮の狙いも鮮明になった。

 韓国政府は南北会談の成果を強調しているが、トランプ政権は冒頭のホワイトハウス報道官だけでなく、国家安全保障会議(NSC)報道官も同日、北朝鮮に「非核化」を要求した。

 こうしたなか、米ウォール・ストリートジャーナル(電子版)は9日、「北朝鮮に雪解けの気配、それでも残る限定的攻撃論」という、以下のコラムを掲載した。

 《米当局者は朝鮮半島で全面戦争を勃発させることなく、北朝鮮に対する限定的な軍事攻撃が可能かどうかを議論している》《五輪や南北間の外交努力により、今後数カ月は比較的落ち着いている可能性がある。だが、外交の機運が盛り上がるかどうかにより、2018年半ばは審判の時を迎えるかもしれない》

 半島危機は、五輪閉幕後に顕在化するのか。






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