バスの運賃箱の中身を見れば分かる、中国でモバイル決済を急速に普及せざるを得ない理由

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 日本をはるかに凌ぐ勢いで急速にスマートフォンを利用した電子決済の普及が進む中国。その背景には技術の発展、新しいものを積極的に取り入れる姿勢のほかに、「現金決済だとインチキをする人が後を絶たない」という大きな問題もあるようだ。中国メディア・鳳凰網は10日、中国の路線バスの運賃箱から現金以外のものが大量に見つかったとする記事を掲載した。

 記事は、「四川省遂寧市のバス会社では222台の路線バスが営業しており、十数人いる担当者は1日あたり13万元(約220万円)あまりの小銭をチェックする。そのうち400-500元(約6860-8570円)分はゲーム用のお金、敗れた紙幣、外国紙幣、墓参時に先祖のために燃やす冥銭、小学校の教材から切り取った見本紙幣など無効のお金だという。担当者によれば、これらの物は会社の損失として計上するしかないとのことだ」と伝えている。

 1日400-500元ということは、年間では15万元から20万元(約240万-360万円)の「ニセ金」が運賃箱に投じられ、そのまま会社の損失になっているのだ。そして、1回数元の運賃をごまかして「タダ乗り」する市民がこれだけいるということを意味する。

 バス会社によれば、ここ数年で回収されて保管されている「ニセ金」はすでに重さ2トンにもなっており、会社では今後これらの「ニセ金」をまとめて処分する予定だという。もとの面積の半分以下しか残っていない本物の紙幣は中国人民銀行に申請をしたうえで破砕処分を行い、外国のコインやゲーム用コインについては再利用されないように金蔵回収業者に依頼してすべて溶かすか、しっかり包装したうえで建物の下に埋めるかの処理を選択するとのことで、処理をするにも時間や労力、金銭的なコストがかかりそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

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