固体燃料ロケット「長征11号」、1回の打ち上げで国内外の商業衛星6基を軌道に投入―中国メディア

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中国新聞社など中国メディアは19日、同日午後0時12分(日本時間同日午後1時12分)に内モンゴル自治区にある酒泉衛星発射センターで打ち上げられた固体燃料ロケットの長征11号が、商業衛星6基の軌道への投入に成功したと伝えた。

長征11号は19日の打ち上げで、商用リモートセンシング衛星の吉林1号視頻06と同07、さらに小型衛星4基の軌道への投入に成功した。リモートセンシングとは土地利用の状況などを調査することで、中国は早くから技術開発を進め国際的にも一流のレベルだ。また、小型衛星には、カナダの衛星1基も含まれる。

長征11号は全長20.8メートル、直径2メートル、重さ58トンの4段ロケットで、低軌道には700キログラム、高度700キロメートルの太陽同期軌道には400キログラムの衛星の打ち上げが可能。これまで2015年9月、16年11月に打ち上げられており、いずれも複数の衛星の軌道への投入に成功した。

打ち上げまでの期間が短縮されたのも長征11号の特徴。液体燃料ロケットならば準備期間に数カ月が必要だが、長征11号の場合最短で24時間内に打ち上げが可能という。ただ、現在は発射準備に90日をかけている。

また、打ち上げ費用も衛星1キログラム当たり1万米ドル(約110万円)以下。さらに海上からの打ち上げも可能という。中国新聞社は長征11号について、衛星打ち上げビジネスにおいて大きな優位性を持っていると期待を示した。

固体燃料ロケットの分野では、日本も18日に、イプシロン3号機の打ち上げに成功し、高性能小型観測衛星「ASNARO(アスナロ)2」の軌道投入に成功した。イプシロンは2013年の1号、16年の2号の打ち上げにも成功している。

イプシロン3号の打ち上げ費用は約45億円だった。アスナロ2は重さ570キログラムなので、1キログラム当たりの打ち上げ費用に約790万円を要したことになる。宇宙航空研究開発機構(JAXA)や打ち上げ事業を委託された三菱重工業はイプシロンの打ち上げ費用を、現在の3分の2の30億円程度に抑えることを目指している。

なお、長征11号を打ち上げた酒泉衛星発射センターの所在地は内モンゴル自治区最西部のアルシャー盟だが、施設名には最寄りの都市である甘粛省酒泉市の名を用いている。(翻訳・編集/如月隼人)






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