<平昌五輪>シドニー南北合同入場に寄与したバッハ委員長…今日の選択は(中央日報日本語版)

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トーマス・バッハ国際オリンピック委員会(IOC)委員長には忘れることができない思い出がある。2000年シドニー夏季オリンピック(五輪)の開会式で南北(韓国・北朝鮮)が韓半島(朝鮮半島)旗を掲げて共同入場した瞬間だ。これに寄与したのがバッハ氏だった。バッハ委員長は2014年の中央日報のインタビューで「IOC委員の資格でソウル・平壌(ピョンヤン)を非公開で行き来しながら水面下交渉をした」とし「最後の瞬間まではらはらしたが、実際に入場する姿を見て涙が出た」と振り返った。

シドニー五輪から18年が経過した現在、バッハ委員長は南北和合のもう一つの歴史を刻む準備を終えた。今回は世界スポーツ大統領と呼ばれるIOC委員長としてだ。スイス・ローザンヌのIOC本部で20日午前9時30分(現地時間)に始まる「平昌会議」を主宰する。来月9日に開会する平昌冬季五輪に北朝鮮選手団が参加する問題に対する最終決定権はIOCにある。

バッハ委員長はこの日の会議で南北双方が協議してきた事項について聞いて結論を出す予定だ。IOCは「会議後にバッハ委員長が声明を発表する予定」と明らかにした。女子アイスホッケー単一チームのエントリーがどうなるのか、開会式で南北選手団が韓半島旗を持って入場できるかなどを決めるバッハ委員長の口に世界が注目している。

この日の会議の進行様相を見ると、バッハ委員長が舵を取って状況を主導するという意志が見える。まずIOCの意思決定機構「EB」、すなわち執行委員会(Executive Board)の別の議決過程が省略された。手続き的な保守性を重視するIOCでは破格だ。これに関しIOCのマーク・アダムス報道官は中央日報のメールインタビューで「今回はEBの手続きを踏む必要がなく(委員長に)全権(full authority)が与えられる」と伝えた。

会議は土曜日の20日に開かれる。IOCが土曜日に会議を開くのは異例だ。世界スポーツ界の首長であるバッハ委員長のスケジュールは数年後まで埋まっている。バッハ委員長がタイトな日程の中でも迅速な決定のために選択したのが土曜日だと、IOC関係者らは伝えた。

バッハ委員長は南北が9日に北朝鮮の平昌五輪参加原則に合意すると、翌日すぐに「歓迎する。これはオリンピック精神(Olympic spirit)に立脚した偉大な足跡だ」とし「いまはIOCが政治的約束を現実にする番」という立場を表すほど関心を見せてきた。

決定は南北和合を重視する方向で前向きに下される可能性が高い。IOCは表向きには慎重さを維持している。アダムス報道官は中央日報に「(単一チーム構成など)いろいろと興味深い提案を受け、20日の会議で慎重に評価する計画」とし「特に他の参加国の選手に及ぼす影響を考慮する」と伝えた。しかしIOCの事情に詳しいある関係者は「バッハ委員長は平昌での南北和合のためなら何でもする準備ができていると見てもかまわない」と伝えた。

バッハ委員長はフェンシングの元西ドイツ代表選手。22歳だった1976年、モントリオール五輪のフルーレ団体で金メダルを獲得した。周囲の人はバッハ委員長について負けず嫌いという。30、40代は事業家、法曹人として成功街道を歩んだ。IOCでは老練さと積極性で存在感を発揮して「準備されたナンバー2」としての地位を固め、2013年にブエノスアイレスで開かれたIOC総会で委員長に当選した。

平昌とバッハ委員長は悪縁で始まった。平昌が2回の招致失敗の末、2011年に3回目の挑戦をした時、ライバル都市はドイツのミュンヘンだったが、その招致委員会のリーダーがバッハ氏だった。平昌は63票対25票で圧勝した。しかしバッハ氏は「品位ある敗者」の姿を見せた。バッハ氏はより大きな目標を持って遠くを眺めた。2013年のIOC委員長選挙だった。

バッハ委員長は野心家であるため周囲に敵が多いと知られている。委員長5年目のバッハ委員長にとってIOC内部の不協和音を解消するのが最大の課題という声が出ている。また、バッハ委員長はプーチン露大統領と親しく、ソチ五輪でロシア選手のドーピングに目を閉じたという疑惑もある。

IOC事情に詳しい国内のある人物は「2021年の再選のために選挙に出るバッハ委員長にとって、平昌冬季五輪は他の悪材料を覆すことができる大きな好材料となる」と話した。






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