出国者が入国者の2倍の韓国 旅行収支の赤字が広がる – Newsweekjapan

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<韓国観光公社によると、韓国を訪れる外国人旅行客は前年比大幅減だったが、出国する韓国人は、大幅に上回った>

韓国観光公社によると、2017年の訪韓外国人旅行客は前年比22.7%減の1333万5千人だった。中国人客は前年より48.3%減の417万人で、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備への報復として中国政府が韓国への団体旅行を禁じた影響が大きく響いている。

中国人に次いで多いのは日本人の231万人。以下、台湾92万5千人、米国86万9千人、香港65万8千人と続いている。台湾は前年より9万2千人多い11.1%増で、日本は0.6%増、米国と香港はそれぞれ0.3%増、1%増とほぼ横ばいだ。

韓国人の出国率は、人口の50%

訪韓日本人は、年度当初は前年を上回っていたが、北朝鮮のミサイル発射への懸念が広まった5月頃から訪韓を控える傾向が見えはじめた。増加が際立つのはベトナムの29.2%増32万4千人とロシアの15.6%増の27万人で、前年度に50万人を超えたフィリピンは20%減の44万8千人だった。

一方の出国韓国人は2649万6千人。前年を18.4%上回っており、激減した訪韓外国人の2倍近い。人口約5000万人に対する出国率50%は台湾と並んでおり、日本の14%、米国の10%と比較しても極めて高い値で、なかでも訪日観光客の増加が著しい。2016年にはじめて500万人を超えた訪日客は2017年には推計714万人と驚異的な伸びを示している。

ウォン高とLCCの台頭で海外旅行が増加

中国人旅行者の激減で韓国の観光業は大打撃を受けたが、海外旅行の扱いが多い主要旅行会社ハナツアー、モドゥツアー、インターパークの旅行部門は好調で、韓国国内格安航空会社(LCC)も業界トップの済州航空が2017年度に売上高1兆ウォン(約1000億円)、営業利益1000億ウォンに達し、ジンエアーとティーウェイ航空も過去最大の実績を記録した。

年々増加する韓国人観光客を対象に仁川空港に乗り入れる航空会社が増え、韓国を発着する航空会社は100社を超え、仁川空港と釜山の金海(キムヘ)空港を利用する旅客は、それぞれ6000万人、1600万人以上と過去最高を記録している。世界の空港で利用客が6000万人を上回るのは、ドバイ、香港、ヒースロー、スキポール、パリ、チャンギ、仁川の7箇所しかない。

海外旅行客増加の背景にあるのは3%台の経済成長率とウォン高で、韓国ウォンは米ドルと日本円に対して値上がりしており、所得が少ない30歳以下の出国者比率も30%を超えると予想されている。

所得の増加とLCCの台頭で海外旅行が増えるのは世界的な傾向とする主張もあるが、一方で、出国率人口比50%による旅行収支の赤字は韓国の産業界にマイナスという警戒論がある。






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